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    [第一のシーガルズ]  後半
  
  そんなシーガルズに入らせてもらったことで出会えた一人の友が、結婚式を挙げました。
 しばらく会っていなかったので、お初にお目にかかる奥さん共々、本人に会えるのを楽しみに
 会場の福岡までピューっと馳せ参じました。

d0003671_12444123.jpg 彼は藤原幹也といい、
僕のひとつ年下の天然
パーマ君です。 高校・
大学と大阪学院でWR
(ワイドレシーバー/
攻撃チームで、走って
パスを捕る役目)として
活躍し、就職で東京に
やってきてからは三井
物産シーガルズに入部
していました。(現在は
鹿児島市へ転勤になっ
ています)
僕がシーガルズに入る
前、「ええレシーバーが
おんねん、藤原っていう
ねんけど…」と聞いてい
 たので、どんなヤツなんやろうと思って楽しみにしていました。
  初めての練習でパスを投げさせてもらったとき、確かにスゴイということが瞬時にして分かり
 ました。ただスゴイというか「めちゃめちゃええですやん!」というレベルのWRでした。
  自分自身の能力がスーパーじゃない僕は、高校・大学といつもチームメイトに恵まれ、助け
 られて勝つことができました。そういう意味では本当にラッキーマンだと思います。優れたWR
 にも数多く出会うことができましたが、そのなかでも、この藤原幹也というWRとの出会いには
 鮮烈な衝撃がありました。

d0003671_12572868.jpg  彼とのコンビネーションを合せるのには、ほとんど時間を
要しませんでした。こちらが描いたとおりの場所へサササッ
と走り込んでくれる俊敏さ。上背があり、ボールに対しての
相手との競り合いに強い。 パスを投げる側に安心感を与え
てくれるような力の持ち主でした。「あいつに投げれば何とか
してくれるだろう」と。
 2002年のリーグ戦、僕は4試合で927ヤードのパスを記
録することができましたが、その大半は彼へのパスでした。
ピンチの時や、ここぞという勝負どころで確実にボールを捕り、
ビッグプレイを生み出せる。投げた瞬間に「失敗したかな…。」
と思うようなパスでも、ススっと動いてキャッチしてくれる。
 本当にパスを投げやすい選手でした。
  <右写真:結婚式前夜、新郎との一枚>

  そんなプレーを重ねるたびに、僕は完全に「パスが通ることの嬉しさ」を思い出しました。
 これは高校のとき以来の感覚でした。大学では「日本一になること」に対し、チーム全体が
 確固たるこだわりを持ち続けていたため、パスが通った時にはホッとする感覚のほうが先に
 きていました(もちろん嬉しい気持ちもありましたよ)。高校のときは、ただ純粋に 「どこまで
 強くなれるだろう」という気持ちでフットボールをしていたので、1本1本のパスが通るたびに
 喜びを感じながらプレーをしていました。シーガルズという場所で彼と共にプレーできたこと
 で、原点にある「フットボールの楽しさ」を再び味わうことができました。
  これには心底から感謝をしています。

d0003671_1371418.jpg 翌年のジャパンエックスボウル(X リーグの日本一決定戦)を
東京ドームの客席で一緒に見たとき、「こんないっぱいお客さんが
入る舞台でプレーしたいですわ。」彼は言っていました。大学時代
は2部リーグ、そして社会人ではX 3のチームでプレーする彼は、
「トップのリーグで活躍をしたい」という願望を持っていたのです。
 藤原の実力ならば、すぐにでも上のリーグで活躍するチャンスが
あるだろう。そう思っていたのは僕だけではなかったはずです。
周囲からは「藤原に唯一足りないのは、自分を上手いと思う気持ち」
だとも言われていました。いわゆる自信というものでしょうか。
 <左写真:ケーキ入刀。ケーキ、でかっっ!>

 
  結局、東京ドームの客席で聞いた彼の言葉に最も影響を受けてたのは、僕のほうだったのかもし
 れません。その2ヵ月後に僕はTBSに退職届を出し、「X リーグ」で日本一を目指してフットボールに
 取り組むという決意をしていました。2004年3月、僕はアサヒビール シルバースターのトライアウト
(入団テスト)を受ける準備をしながら、藤原に話していました。
  「一緒に行かへん?」 
 藤原ならば、ALL JAPANのレベルまで必ず上がれると本気で思っていました。
d0003671_13222069.jpg
        <福岡に集まったシーガルズの仲間達と>
 
  それから3年が経った現在でも、彼のプレーレベルの高さに確信をもっていた気持ちに揺らぎは
 ありません。やはり藤原はスゴイWRであると。JAPAN級のWRだと。
d0003671_13305212.jpg
  X のシーガルズにそんな選手がいて、
そこに僕がタイミングよく舞い込んだのは、
実に幸運なことだったと思います。
  プレーに迷いが出たとき、僕はいまでも
『第一のシーガルズ』で味わうことのできた
「原点の楽しさ・嬉しさ」を思い出しています。
 失敗を恐れずに、仲間を信じ、レシーバー
を信じてプレーする勇気をもらえる気がする
からです。

  最後にあらためて、結婚おめでとう。
 幸せな家庭を築いてください。
  父の故郷でもある鹿児島へ、今度遊びに
 行きます。その時はヨロシクです。
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by h_arima3 | 2007-02-25 13:29 | Football総合
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